③高野山・町石道チャレンジ!(道に迷い、みかんの妖精に出逢う)

~世界遺産を歩く。高野山への祈りの道、町石道チャレンジ!~

②の続きです。


◎道に迷い、みかんの妖精に出逢う

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町石道の道しるべ、町石。空海さんが卒塔婆(そとば)を立てて目印としたのがはじまりですが、木製なので腐食してしまい、後生に石へと変わりました。この町石は、1町(約109m)おきにたって、巡礼者を高野山へと導いてくれます。

石は空海さんの故郷、讃岐産の花崗岩を使用しているそうです。高さ3.3メートルある町石は、五輪塔形式になっていて、上から空輪・風輪・火輪・水輪・地輪の5つの石で構成されています。

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大きなタケノコさんが生えていました。

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しばらく柿やみかん畑の脇をてくてく登ります。夏は日差しを遮るものがないので、結構暑いと思います。勾配もきついので、水飲みまくりでした。

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竹やぶがあらわれました。木陰になっている美しい道。

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竹やぶの中の172町石。

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ふう…またしばらく段々畑の間を歩いていきます。畑にとっては最高の日差し!夏の巡礼者にとっては厳しい日差しです。

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10:30。展望台に着きました。ずいぶん高いところまで登ったなあ…。あずまやもあるので、木陰でちょっと休憩。私の前を歩いていた、30代くらいの青年と(後で聞いたら高野山の若いお坊さんだったみたいです)60代くらいのおじさまも休憩中。少し話を交わします。

ここまでも結構ハードなので、しっかり水分補給をして、行動食もとります。久しぶりに滝のような汗をかいたので、梅干しなどのしょっぱいものがとても食べたくなりました。しばらくしたらまた歩き始めます。

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歩いていると、段々畑の途中の道にみかん科のフルーツの無人販売が。巡礼者たちへの励ましの言葉も書いてありました。農家さん、ありがとう! とても美味しいと噂なので、のどから手がでるほど食べたかったけれど、パンパンのザックに入らないよ…。次登るときにいただくことにしよう。

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日陰の道と日当たりのいい道が交互に出現します。たまに珍しい蝶々などがヒラヒラと飛んできて、なんだか“浄土の道”を感じさせられました。

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息が切れる…ゼーゼー……。 町石が脇で静かに応援してくれているように見えます。

ちなみに、町石建立を陣頭指揮した鎌倉時代中期の武将、安達泰盛(あだちやすもり)が寄進した町石が、この先にあります。159町石です。

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銭壷石に到着。町石道を整備するにあたり、沢山の人の力が必要だったわけですが、この石の上に置かれた壷の中に作業員のお給料が入っており、作業員たちは手をつっこんでお給料を受け取ったのだそうです。壷の口は細くなっているため、誰もが一定の同じ量をつかめるようになっていたのだとか。欲を出してたくさん取ろうとしても、ダメってことですね。
気になる山賊ですが、町石道で盗みをすると罰があたるということで、山賊は出なかったそうです。恐るべし空海パワー。

…とそんな歴史に思いをはせ、また歩き出します。

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ああ、空が青い。それにしても、下りの坂がきついなあ…。

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あれ?なんかおかしい。農業用の軽トラックが走る道みたいだけど、これって町石道??

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かやの木神社??やけに新しい神社。なんか違うーーー!

これはまずい。ここは町石道ではなさそう…。えーん、誰かああああ。周りは見渡す限り段々畑!誰もいない〜。

泣きそうになって段々畑の脇を歩いていると、収穫中の農家のおばちゃんに遭遇!は!神様仏様!!
「作業中、すみません〜!町石道を歩いているのですが、どうやら迷ってしまたようで…」と事情を話したら、おばちゃんはニコニコしながら道を教えてくれました。

「気を付けて歩いてくださいね」。はい、ありがとうございます!首にかわいい柄の手ぬぐいを巻いた丸いお顔のおばちゃん。みかんの妖精みたいでした。そんなほっこりする出会いもある祈りの道…。

次に続く。